Poesie 1

 ある日、チャーリーは街へお酒を飲みに行きました。

 ハイボールと焼き鳥を注文し、それらが運ばれて来るのを今か今かと待っていました。

「お待たせしました」

 その声と共にやって来たハイボールと焼き鳥。どれだけ魅力的に見えたことでしょう。それ以上に、運んで来たバイトのお姉さんの方が魅力的でした。チャーリーはその人に一目惚れをしてしまいました。そして、チャーリーは決めました。

「この想いを詩にしてあのひとに読んでもらおう!」

 思い立ったが吉日。早速、チャーリーはカバンから紙とペンを取り出し、詩を書き始めました。一生懸命に言葉をひねり出し、彼女への想いを書き綴ります。

 ようやく書き上がった時、例の彼女がおかわりのハイボールを持ってやって来ました。

「これ、僕が書いた詩です!読んでください!」

 去ろうとした彼女に、チャーリーはドキドキしながら言いました。彼女は笑顔で詩の書かれた紙を受け取ると、チャーリーが心を込めて書いた詩を読み始めました。しかし、だんだんと表情が曇ってきます。そして、彼女は言いました。

「すみません……、字が汚くて読めません……」

Kazu-Photo-Novel

主にKazuが撮影した写真と執筆した文章を載せています。 ゆっくりと楽しんでいってください。

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